モノクロ*メランコリック
その手のぬくもりが
その日の帰り道、りさに昼休みのことを話してみた。
すると、りさは眉を寄せて、「なにそれ?」と言う。
「誰とも付き合う気ない、なんて……健全な高校生とは思えない発言だわ」
「ま…まさかシロ、女の子に興味がないとか」
「それは……できればあって欲しくないわね…」
りさが、遠い目をする。
夕日で染まった道路を見つめながら、私はため息をついた。
「…ダメだわ、全然わからない。シロは何考えてるの?」
「わかったら苦労しないわよ」
「幼馴染の私達にわからないんじゃ、誰にもわかんないわ」
「あたしは真白のことは最低限理解できてればいいわ。あいつの頭の中ブラックホールだもの。怖い」
鉄の女りさにここまで言わせるなんて、一体シロは何者なのよ。
再び、ふたりでため息をつく。
そのとき、目の前に大きな何かが立ちはだかった。
驚いて、顔を上げる。
そこにいたのは、デカイ図体した学ラン姿のふたりの男。
いかにもヤンキーって感じ。
彼らは私を見下ろすなり、眉を寄せた。