モノクロ*メランコリック
*
それから家に帰って、私はシロの家へ突撃した。
告白を覗き見しちゃったのとかもあって、なんとなく行きづらかったのだけれど。
今回は文化祭の話をしに行くっていう口実があるわ。
だって純粋に、気になるし。
シロのクラスは、何をするのかしら。そしてシロは、何をするのかしら!
「シーーロ!」
ひょこっとリビングに顔を出す。
ちょうど、ソファに座って台本らしきものを見ている、シロが見えた。
彼は私に気づくなり、意外そうな顔をする。
…まるっと一週間、シロとまともに会話してなかったものね。
「なぁに、それ?台本?」
「…ああ、うん」
「私ももらったわよ。ふふん、聞いて驚きなさい。私ったら主役なのよ、主役。白雪姫よ!」
どーんと胸を張って自慢する。
シロは「おー」と拍手をくれた。