モノクロ*メランコリック
不器用な想い方で
翌朝、水曜日。
私は、まともに睡眠の取れていない頭を無理矢理動かして、ベッドから這いずり出た。
…いや、寝れるわけないでしょ。
昨日あんなことがあったのに、寝れるわけがないでしょー!
思わず、枕をどこかへ投げつけたくなる。
残念ながら、本当に投げつけたい相手は隣の家。
シロがいるはずの部屋を睨んで、それから深いため息をついた。
…はぁ。
なんなのかしら、ホント。
なにやってんのかしら、私は。
昨日、シロが遠回しに、私のことが好きだと言った。
「…………」
…ええ、ほんっとに遠回しにね!
おかげで眠れなかったわよ、どうしてくれるのよ!
あんなに遠回しに言われちゃったら、反応のしようがないじゃない。
そりゃ、私だって前に、ものすごーく遠回しに言ったけど。
『シロのホットケーキ、他の女の子が食べるの、やだ………!』
なんて、言っちゃったけどぉ!
それとこれとは、話は別よ。
なんせ、状況が状況よ?
シロは私がシロのことを好きだってわかった上で、言ってきたのよ?
意味わかんないわよ、ハッキリなさいよ!