モノクロ*メランコリック
なに?これは、遠回しに『告白してこい』と言われているのかしら。
じゃあなんで私に『好きな子でも付き合わない』とか言うのよ!どうしろっていうのよ!
ふざけんじゃないわよー!!
嬉しさなんか通り越して、むしろ怒りが湧いてくる。
シロが、私のことを好きかもしれない。
それは、前から…いいえ、ずっとずーっと幼い頃から、感じていたことではあった。
ただ、本当に長い間、進展がなかったから。
それは自惚れなんじゃないかと、思っていたけれど。
私の考えは、合っていたのね。
制服を着ながら、考える。
私はシロのことが好きで、シロも私のことが好きで。
…両思い、なはず。
けれど私が素直に喜べないのは、彼の表情が辛そうだったからだ。
両思いなら、喜んでいいはずなのに。
どうして、あんなに苦しそうな顔をするのだろう、と。
考えて考えて考えて、一晩中ひたすらに考えたけれど、何も思いつかなかった。
というより、思いついたもののどれが正しくて、どれか間違っているのかが、今の私にはわからなかったから。