モノクロ*メランコリック


私は学校でシロと関わるのを避けてるから、自然とシロと仲の良い澤野くん達のことも、避けていた。

だから、彼らがどういう人達なのかは知らないけど。


ていうか、やっぱり最近の女子の行動力はすごいわね。

肉食化が凄まじいわ。

ハッキリ『狙ってる』って言っちゃうんだもの。女豹だわ。やばい。


「それで…その、条件っていうのは?」


私がそう言うと、花凛ちゃんは言いにくそうな顔をする。

そして、意を決したように私を見た。



「み…『ミアちゃんがメンバーに入るなら、遊んでもいいよ』って、言われたの」



……な。

なーー!?


口をあんぐりとさせる私に、花凛ちゃんは必死に「ごめん、マジでごめん」と平謝りしてきた。

私の横にいるりさも、苦笑いしている。


ちょっと待って、澤野くん!?

私、あなたと話したことなんて、一度もないはずなのだけれど!?

なによそれ、どういう条件よ!



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