モノクロ*メランコリック
*第四話
憂鬱な日々
あれから、二週間。
私はただひたすらに、文化祭の準備に没頭していた。
シロは学校でも私を避けていたし、私もシロの家には行かなくなった。
まだ頭の中の整理がつかなくって、シロのことを考えはじめたら涙が出てきそうで。
忙しさに身を任せていたら、なんとなく、シロとのことを忘れられる気がした。
このままじゃいけないとは、わかってる。
でも、今は落ち着いて考えられないから。
そう思いながら過ごした、二週間。
ついに十一月に入って、文化祭まであと三日、という日まで迫っていた昼休み。
中庭で、りさがついに言ってきた。
「あんた、おかしい」
と。
「………へ?」
おかしい、ですって?
突拍子もなくそんなことを言われ、面食らう。