モノクロ＊メランコリック

「何がおかしいのよ。私、自分でもなかなか上手に白雪姫になれてると思うのだけれど？」

「違うわ。あんたは確かにここ数週間で、白雪姫を極めてるとは思うけど。その極め方が異常よ。何かから逃げてるみたい」


ぎくっ。

さ…さすが親友。見抜いてくるわね。

慌てて平静を装って、あははと乾いた笑みを浮かべた。


「そ…そうかしら」

「そうよ。それに最近、真白の話題をぱったり出さなくなったわよね。合コンの日以来かしら？」


ぎっくー。

...実は、りさには何も言ってない。

言いはじめたら泣けてきそうだし、落ち着いたら話そうと思ってはいたのだけれど。


そろそろ…向き合うべきよね。


ハァ、とため息をつくと、私は覚悟を決めた。

そろそろ、私の気分も落ち着いてきたし。

なんだか逆に、冷静にすらなってきたわ。


シロと今までこんなことがなかったから、混乱していたけれど。


冷静になってみれば、やっぱりシロの言い分はわけわかんないのよね。