モノクロ*メランコリック
「……あんた、大丈夫なの?」
「大丈夫ではないと思うわ。今は劇の練習があるから、シロのこと考えずに済んでるけど。たぶんその内、シロ不足で気が狂う」
「あながち冗談に聞こえないから、怖いのよね……」
シロはある意味、私の精神安定剤だもの。
シロとひと月くらい会話しなかったら、干からびちゃうかもしれない。
りさは私よりも真剣な顔で、このことについて考えてくれた。
「真白が、ねえ…。たぶんあいつの中で、ミアとでも付き合えないような理由があるのね」
「……理由、か。到底わかんないわね。だって私はこの通り可愛いし天使だし、なんていうか完璧だし?」
「そうね」
「今私の発言聞き流したわよね?肯定される方が悲しいなんて初めてなのだけど?」
そう言っても、りさは何か考えていて、聞く耳を持たない。
…頭を使う作業は、基本的にシロかりさの役目なのよね。ちなみに動くのが私よ。