モノクロ*メランコリック


むしろ、『そう』なっても別に構わないのだけれど?


ともかく、シロのことになると変態的になる私には、あのシロの言葉だけでご飯三杯はイケるわ。どうもご馳走様です。



私が、そんなアホな事を考えている中。

りさは考え続けてくれていて、「んー…」と頬杖をつくと、ちらりと私を見た。


「真白は他に、何か言ってなかった?」

「他にって?」

「なんかこう、いつもと違うことよ」

「いつもと違うこと…」


うーんと考えて考えて、『あ』と思い出した。

ひとつだけ、思い当たることがあるわ。



「『恋人なんて、終わりがある関係、俺は耐えられない』」



そう私が言うと、りさは目を見開いた。

そして、また何か考え始める。


「りさ?」

「それ、真白が言ったのよね?」

「ええ。私が帰る直前に、ボソッと…」

「なるほどね」


ええっ。

この名探偵、もう謎を解明しちゃったの?



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