モノクロ*メランコリック


な…なんですって?

シロ!?


「……そう来たか……」

隣で、りさが肩を震わせて笑っている。いや、『そう来たか』じゃないわよ!?


シロは荒れ狂う観客席に苦笑いをこぼしながら、先輩からマイクを受け取った。

その顔は、少し照れ臭そうで。

…まさか…ほ、本当に。



「えー…プログラムにもないことを突然ぶっこんで、すみません。俺がお願いしました。二年一組の先輩方、それと四組のみんな、ありがとうございます」



シロが話し出すと、悲鳴を上げていた前の方の女子達が、静かになった。

しんとした体育館に、シロの声が響き渡る。

その目は、真剣で。



「この場を借りて、告白させて下さい。たぶん、この劇を見に来てくれてると思う、…その…好きな、子に」



最後の方は、頬を赤くして言った。


再び、キャー!!と女子達が悲鳴を上げる。

私は、シロのとてつもなく恥ずかしそうな顔が可愛すぎて、卒倒しそうだった。いやするわ。マジで倒れる五秒前。



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