モノクロ*メランコリック


…心臓が、痛い。

ついでに、喉の奥も痛い。


何よこれ、さっきのお返しのつもりなの?

私のより直球で、破壊力高すぎでしょ。


色んな想いが私の中を巡ったけれど、それでも私は彼を見つめ続けた。


…彼がやっと私と向き合って、最初にくれる言葉だから。


「…俺はたぶんこれからも、情けないところ見せたり、感情的になったり、君を悩ませることがあると思う」


…もう、慣れっこよ。

私が勝手に、ぐるぐる悩んでるんだから。

あなたはそんなの、気にしなくていいの。


シロは今度こそ強い瞳をして、言った。


「けど、もし君が受け止めてくれるんなら、俺も頑張りたいと思う。今までみたいに、一緒に過ごして、笑って、ホットケーキとか焼いてあげたい」



耐えきれなくなって、じわ、と瞳に涙がにじんだ。

歪んだ視界の中で、それでも彼はキラキラして見える。



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