モノクロ*メランコリック
「…ほ、ホントに私と、付き合ってくれるの?」
「俺の告白、忘れた?」
「覚えてる。でも信じらんないもん」
「何したら信じてくれる?」
「…わかんない」
「じゃあキスしていい?」
え、と目を見開く。
驚く間もなく、彼の手が私の頬に触れた。
「…シ、………ん、んん」
塞がれた唇が、熱い。
熱に侵されて、どうにかなりそう。
腰と頭に回った彼の手が、私を引き寄せる。
何度も何度も、角度を変えて繰り返されるキスに、頭の中がぼーっとしてきた。
…まるで、今までの想いを一気にぶつけられているみたいだと思った。
シロは今まで何度、私を好きだと思ったのかしら。
私は、それはそれは数えきれないほど思ったけれど。
…シロもそれくらい、思ってくれた?
だからこんなにも、キスが甘いの…?
やっと唇が離されて、彼の腕のなかで荒く息をする。
赤い顔をした彼が、私をじっと見つめてきた。