モノクロ*メランコリック
「そしたら彼女、言ったんですって。『進藤くんを好きで、なにが悪いの』って」
…まるで、少女漫画の主人公みたい。
強くて明るくて、可愛らしくて。
男の子が惹かれる、魅力的な女の子。
…じゃあ今のは、まさか。
「……私、シロのファンの子だと、思われたの……?」
「でしょうね」
嘘ー!!
え?え?嘘でしょう!?
じゃあ何、私、今の完全に『ライバルの子』だった?
ええ確かに、邪魔したわ。
邪魔した、けど………!
「……猫かぶりで、可愛くて、それを自覚してて」
顔を青ざめさせる私に、りさが私の提示した『ありがちなライバルの子』の特徴を、指折り口に出し始める。
「ヒーローの幼馴染で、なにかとヒロインの邪魔をしてくる」
……ああ、まさに。
「…ミア、ね」
わっ…私、ライバルーー!?