モノクロ*メランコリック
親同士の仲が良く、この地区に同年代の子が他にいないことから、よく一緒に遊んでいた。
私の猫かぶりが始まった小学校二年生辺りから、学校で私はりさと、そしてシロは他の男子と一緒にいるようになった。
けれど、この付近に同級生がいないのをいいことに、私は度々シロの家にお邪魔している。
私の大好物、シロの作るホットケーキを食べに。
学校で交流を持たないのは、彼といると『わがまま』な私が出てきてしまうから。
学校では『進藤くん』と呼ぶし、シロも私を『姫宮さん』と呼ぶ。
そうするよう、中学に入学する時に私が言ったのだけれど。
シロは私のお願いを忠実に守って、家に帰るとさっきのように話をしてくれる。