Sweet moment.



ハッとなり慌ててかけ直す。


プルルル…

ワンコールで通話が開始。


「もしもし。」

実際の声とは少し違う、電話の声にドキっとする。

何から何まで中学生のようだ。


「おはよう。

朝からかかってくると思わなかったからビックリしちゃった…。」

思わず出た本音。


「寝てた?」

「お、起きてた!」

「嘘付け!」


あからさま過ぎる私の反応に、誠也が大爆笑する。

つられて私も笑う。


「朝っぱらにごめんな。」

「ううん、大丈夫。
昨日はありがとう。」

「こちらこそ。」


話している最中も動悸は激しくなる一方であった。



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