シーサイドブルー
7.いつかまた名前を呼んで
* * *


時は過ぎた。
無情にも早く。


そして再び巡って来た。


彼に出会った夏の日が。


私は同じ日を同じ場所で迎えようとしている。


来ない待ち人に想いを馳せて。





〝いつかまた名前を呼んで〟





そう願い続けて、1年が経った。


あの出会いから1年。
私は高校3年になった。


高校生としての最後の夏を、この海と共に迎える。


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