振られた彼を心に宿して、拭えない寂しさを抱く主人公と、何かを笑顔で隠してただ、優しく抱いてくれる人。
そして、現れた、元彼。
過去にとらわれて立ち止まり、抜け出せない暗闇の中。傷つくのを恐れて、過ちを避けて、そうしてオトナになっていく。
だけど、そんなことばかりでは、進めない。時に強引に、傷つくことを覚悟で進んでいくことも必要で。
そしてやっと、見つかるものがあるかもしれない。
不器用で、弱虫で、なのにオトナぶって意地っ張りで。
心をぐらりと揺さぶられました。
全ての登場人物が、とても魅力的で。ラストは本当に可愛くてかっこわるくて、だからこそ、嬉しい。
文章もキャラもストーリーも、全てに惹きつけられました。
素敵な作品ありがとうございました。