海坊主
「ん、ん~」
良く眠れた。
あ、今日は燃えるゴミの日だった。
前の日に出し忘れて、堪っていたんだった。
急いでいかなきゃ。
ゴミ袋を2つ持って走る。
今のあたしは、どう写っているんだろう。
ギリギリで、収集車に間に合った。
「大変ですね」
「はは、まあ」
すっかり、顔見知りになったお兄さん。
ぐ~~~~
情けない音が、お腹から聞こえた。
そういえば、昨日は食べないで寝ちゃったんだ。
鍋に残ってる、ロールキャベツ。
食べよう。
今日のバイトは、お昼からだ。
あたしは、歩き出した。
偶には階段を使ってみようかと思い、5階までを階段で行く事にした。
体力のないあたしは、ちょっとバテた。