海坊主


「~~~~~ッ、あー!2年ぶりだな!!変わってないな~」


海里は、自分の部屋に入った。


「めぐ、掃除しててくれた?めっちゃ、綺麗なんだけど!?」


「当たり前じゃん」


「さっすが、めぐ!」



くしゃくしゃな、海里の笑顔だ。



「ねえ、海里」


「ん?」


「好き」



待ってられなかった。


早く、伝えたかった。



「めぐ」


気付けば、海里の腕の中だった。


「俺も、めぐ好き。超、好き」


「海里」



海里とのキスは、あたしの初キスって言いたいくらい、幸せだった。



「ごめんな。和紀から、全部聞いた?」


「うん」


「来年から、社員として働く」


「うん」


「本社は、この町にある」


そっか・・・。


東京とか、大都市にあるかもしれないって思った。

そしたら、引越しとかしなきゃいけないし、この町、好きだし・・・。


< 47 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop