海坊主
「~~~~~ッ、あー!2年ぶりだな!!変わってないな~」
海里は、自分の部屋に入った。
「めぐ、掃除しててくれた?めっちゃ、綺麗なんだけど!?」
「当たり前じゃん」
「さっすが、めぐ!」
くしゃくしゃな、海里の笑顔だ。
「ねえ、海里」
「ん?」
「好き」
待ってられなかった。
早く、伝えたかった。
「めぐ」
気付けば、海里の腕の中だった。
「俺も、めぐ好き。超、好き」
「海里」
海里とのキスは、あたしの初キスって言いたいくらい、幸せだった。
「ごめんな。和紀から、全部聞いた?」
「うん」
「来年から、社員として働く」
「うん」
「本社は、この町にある」
そっか・・・。
東京とか、大都市にあるかもしれないって思った。
そしたら、引越しとかしなきゃいけないし、この町、好きだし・・・。