海坊主
「ね、海里」
「おう」
夕食の時、思い切って聞いて見た。
「ここの家賃、高いよね?」
オートロックに、広い部屋。
「あぁ?そんなんでもねーって!気にすんな?」
「う、うん・・・」
あたしは、渋々納得して、ご飯を進める。
「おやすみ」
あたしの部屋は、海里の部屋と反対側の部屋。
「2週間か・・・」
家出なんて、何回かあった。
それでも、心配される事なんてなかった。
いまは、海里の優しさに頼ってる。