【企画】マイ ダーリン!
「酔った勢いで寝る海花も信じらんないけど」
「反省してます…」
那奈は同い年なのに、お姉ちゃんみたいな存在なんだよね。
一人っ子のあたしにはありがたい。
その時―――
「海花さん、これ運ぶの手伝って」
「はい?」
アイツがニコニコしながらあたしの手にプリントを持たせた。
はあ!?
意味わかんないんだけど。
「ちょっと!」
さっさと行ってしまったアイツ。
那奈に助けを求めると「行ってらっしゃい」と手を振られた。
くそぉ……
舌打ちをしてから
渋々アイツの背中を追いかけた。