【企画】マイ ダーリン!


「海花ちゃん」


「…ユウナちゃんっ」



下駄箱でバッタリ遭遇。

いきなりだったから焦るあたしにクスクス笑うユウナちゃん。


――きっと彼女は、あたしが彼を好きなことを知ってる。



「寂しい?雄也先生と会えなくて」


「え?」


「彼は海花ちゃんのことばかり聞いて来るのよ。海花は元気か?とか彼氏できた?とか」



ニコニコ笑いながら言うユウナちゃんの笑顔は心無しかアイツの笑顔に似ているような。


いつも一緒に居ると似るって言うからね。



「アイツなに考えてんだか。彼女にそんなこと言ったら勘違いするじゃんね?心配しないで!アイツとは何もないからっ」



そう、

何もなかったのよ。


あたし達には何も…―――

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