甘くて切なくて、愛おしくて
上の階の住人で、嫌な人



午前7時40分。


毎朝、それは必ずと言っていいほど、同じ時刻にやってくる。
やってくる、というよりも“響いてくる”の方がこの場合は正しいのかもしれない。
朝ごはん代わりのカフェオレを一口飲みながら
時計の針を見る。



もうそろそろその音が聞こえてくる時間だ。




秒針をみながらカウントダウンをし、その音がするのを待つ。

3、2、1


ゼロ、と呟くと同時に


ドタバタドタバタッ!!



激しい音が天井から響いてきた。






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