甘くて切なくて、愛おしくて




「ありがとうございました、小林先生」




マンション近くまで来ると、聞きなれた男の人の声が耳に入った。

と、同時に胸がどきんと高鳴る。




あたしってばなんてこう..さっきまでは佐野さんの事であんなに悩んでたのに。



ドキドキしながら声のする方に近付くと沢城さんと向かい合って楽しそうに話す女の人がいて。咄嗟に電柱に隠れる。



あの人は..誰?



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