甘くて切なくて、愛おしくて
あり得ない
絶対にあり得ない!!
そう思ったのに。
「お前頭大丈夫かよ」
そう発したのは父親の方ではなくて。
肩を抱かれたユウキ君だった。
「だ、大丈夫って言うかそんな言い方」
「こらユウキ、幾らなんでも失礼だろ?」
「だっておかしいじゃんか、何でそんな事聞くんだよ!お前には関係ないだろ!」
「それは・・」
「ユウキもういい、学校行け」
「でも父さん、こいつ、父さんの事ぶじょくしたような言い方」
「大丈夫だから、な」