甘くて切なくて、愛おしくて
嫌だけど、優しい人
「...ちょっと、蝶花、蝶花!聞いてんの?」
「へ?」
ぼうっとしながら声のする方に顔を向けると、すぐ至近距離であたしをまっすぐ見つめる綺麗な瞳とぶつかった。
「あ、っと美香子!びっくりさせないでよ!」
本当にびっくりした~と言いながらパソコンに向かう。
「びっくりさせないでよって、何回あんたの名前呼んだか..」
呆れながらため息をつく。
「あ、ごめんごめん」