甘くて切なくて、愛おしくて


改札には既にたくさんの人で溢れいてた。
都内で三本の指に入るくらい込むこの電車は
地下鉄も二つある為、乗換の人などで毎朝すごい事になっている。


改札を通り、もうすぐやってくる電車に乗る為に階段を駆け上った。
何とか上がりきると丁度電車が止まっていて
それに迷うことなく乗り込む。




今日もすし詰め状態の電車に乗り、目的地まで揺られる。



何もなければいいのだけれど、満員電車に乗れば
変な人もいるわけで、痴漢も多いのがこの電車の特徴でもある。



早速来たか...



見ず知らずの人の手がお尻に当たる。


少し体をずらして態勢を変えてみるも、満員の為あまり意味もなく..
それに、相手もくっついてるかのように手を離す事無くうまく触り続けている。



信じられないっ!
ちょっと、勘弁してよっ!


ここで大声で叫べば全てが解決するんだろうけど。


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