甘くて切なくて、愛おしくて


その後の事を考えるだけでも気が重くなる。
今から仕事だし、正直こんな事に時間使ってられない。



うわ~~~ん、一体どうすればいいのよっ!



そんな事を思っているからか、ヤツの手は更にエスカレートして
ついには


「へっ!?」


スカートの中にまで入ってきた。


な、何よこれ、何なの、一体!


体感したことがない、全く見ず知らずの男の手の感じに
気持ち悪さが込み上がって来る。


今まで触られる、事はあったけれど、スカートの中に手ってなかったよ!


今日は違うヤツなの!?


「あの、やめてください..」


耐えられなくなり、小さく呟くように声を上げてみるけれど、
でも相手はそれだけで止めるような人間じゃないらしい。


手を止めることなく、それどころか執拗に、同じ場所を触り続ける。


もう無理、限界..そう思っていたその時だった



「オッサン、自分のしてる事、恥ずかしくないのかよ」



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