甘くて切なくて、愛おしくて


学校の先生って事は..



「え!?教師、なんですか?」


「まぁな」



それはまた...


「随分似合わない職業ですね..」


独り言のつもりだったのに、どうやらそれは沢城さんの耳にも届いていたらしい。うるせー、と不貞腐れた様子で呟いた。



「まぁだから、なんつーかその..言えよ、何でも」



ぽんっと手を頭に置かれてそこからくしゃっと乱暴に撫でる。


それが優しいんだか、何なのか、分からないけれどでも
初めて感じるその、なんともいえないような感覚に胸がいっぱいになる。



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