100日愛 [短]
そしてそのままゆっくり、ベッドに押し倒した。
両手で頭を固定しながらの、深く濃厚な口づけ。
今までの時を埋めるかのように、薫を求める。
「…んっ……」
角度を変えながらする口づけは、優しいながらもだんだんと激しくなる。
舌を絡めあい、熱いものが込み上げた。
夾は片手で、薫の服に手をかける。
ボタンを外し、下着の上から膨らみに手を添えた。
ビクリという反応すら懐かしい。
キスは止めず、そのまま胸に愛撫をする。
久しぶりの感触。
……もう止まらなかった。
下着を脱がせ、そのものを口に含む。
「ちょ…夾くん?!」
「……」
舌を這わせば、薫の身体が大きく動いた。
「待っ…アッ……」
「薫…」
「夾…く…っ」
「好きだ」
夾の下で鳴く薫。
それを満足そうに見ながら、夾は言った。
「好き、好きだ」
「っ……」
「愛してる…」
「んっ…ダメッ…」
「薫、もうどこにも行くな…」
薫の目から、涙が落ちた。
夾はビックリして行為を止めたが、薫は慌てて拭う。
『違うの、嬉し泣き。また夾くんを感じられて嬉しいの』
そう言った、薫からのキス。
夾はまた、愛を刻みはじめた。