音コイ
コンコン....



お昼になり
出来た昼食をテーブルに置き
仕事場の扉をノックする。



さすが高級マンションなだけあって
扉の重量感がすごいなぁ。


そんなことを思いながら待つも
扉は開かない、
と言うか開く気配もない。



...大丈夫かな?



「瀬納さん?」




...返事なし




大丈夫かな?


でも開けたら怒られそう....




どうしよう....




そう思ってたら
目の端に扉の横につけられた
インターホンをとらえた。



...なにこれ



取り敢えず押してみると
即座に扉が開いて。



「めし?」


「はい。」



相変わらずついてるイヤホンのせいで
私の声が聞こえてるのか知らないけど
瀬納さんは無言で席につくと
ごはんを静かにもくもくと食べ始めた。



今日のごはんはオムライス。



口にあうか不安だったけど
瀬納さんはなにも言わず食べ終え
また自分の部屋に戻っていった。



...まずくはなかったのかな...?













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