八重歯のあの子


「着いたね!沖縄ー!」


えりは、とても楽しそうに私に腕を絡めた。


「だねッ。

 うひゃあ、暑いや」


「それにしても、今日は髪の毛気合入ってるね」


えりは微笑して、私の茶髪でクルクルのポニーを触った。

「・・・うん、歩がポニテ好きだって・・・」

「宮崎の話してる時の海景、凄く可愛いよ」

えりはそう言って、蒼い空の下で頬を赤くした。

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