八重歯のあの子
第三章
「んで、ヤッたんだ?」
ニヤニヤしながら頬杖をつきながら言うえり。
あれから、無事に修学旅行を終え、
1週間が経ち、今はえりにご報告。
なかなか、言えなかった。
だって、恥ずかしいし。
「ま、まあ・・・、そういう訳ですね」
「良かったじゃない!」
えりは満面の笑み。
「良かったの・・・かな。
ま、まあ・・・、そういう訳ですね」
「良かったに決まってるよ!
宮崎もよく踏ん張ったよね」
えりは、またニヤニヤしている。