八重歯のあの子

授業は始まると、一応プリントは配られたものの皆は席を立ちはしゃいでる。

誰もプリントはやらない。


「自習なんて、嬉しいね」

いつの間にか、えりが横にいた。

「だね、嬉し」

えりは、私の前の空席へと座る。

机の主はどこかへ行っている。


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