八重歯のあの子
私は壁によりかかって言った。


「海景!!久しぶりぃぃ!」

私は、駆け寄る男を思い切り蹴った。


「聖夜と、快さん!なんなの!」

聖夜とは、私の兄。

すでに社会人。

こうしてたまに家に帰ってくる。

そして兄の友達、快さん。

快さんは、兄の昔からの友人で、

おちゃらけてる。

勝手に人の部屋に上がり込むとは信じられない。

< 6 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop