八重歯のあの子

「そうなんだ、じゃあまたね」

クラスメートでも友達でもある女子が手を振る。

私も笑顔で返した。


・・15分後。


教室には、私とあの人だけ。



「・・・で、なんで私まで?」

えりは、めんどくさそうに椅子に座り足を組んだ。

「いいじゃない、1人は寂しいの」

私は頬を膨らませて言った。

「キモイからやめろ」

おーうッ、不機嫌えり 登場かい。

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