八重歯のあの子

えりは、携帯をいじりながら教室を出て行った。

「ごめん、宮崎!!」

そう吐き捨てて、えりを追った。


「えり!!」

50mぐらい進んだ距離。


私は叫んだ。


「早く行かないと、宮崎困るよ」

えりは寂しげに微笑む。


「・・・え」
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