八重歯のあの子
宮崎と並んで歩く薄暗い廊下。


宮崎は私よりよっぽど背が高い。


私は上を見上げて思っていた。


すると、宮崎はこちらを向いた。

「なに?」

宮崎は言った。


「別になんでもないー」

私は言った。


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