ネコ彼。(完)
ネコ彼。
私の胸の中には、ネコのように甘える彼。
私は彼の頭を撫でる。
さらさらの柔らかい髪の毛。
――――…。
――――――…。
――もぞ。
「――ちょ…っ!変なとこ触んないで…っ!」
「え?…無理。我慢できないし」
彼は飄々と答える。
いやいやいや!
無理じゃないでしょ!?
ネコが甘えるように、私の胸に顔を擦り寄せてくる。
「――…やっ、ダメだって…」
私の拒否の言葉も虚しく…
そのまま、ネコ……じゃない、彼の腕の中で、私はおちた…。
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