ネコ彼。(完)
でも、もっと確信させて…?
「……信じたい……だから」
私はぎゅっと拳を握る。
「………言葉が欲しい…」
「―――…」
哲平の目の奥を見つめる。
今日くらい、いいでしょ?
……私も、伝えるから。
今だけじゃない。
これからも伝えるから。
「私は……哲平のことが好き」
「―――…」
哲平は黙ったまま。
――やっぱり言ってくれないのかな…。
こんな風に言葉を求める私のこと、嫌になった…?