ネコ彼。(完)
そっと哲平に近付く。
日が当たって、髪の毛がキラキラしてる。
髪の毛は茶色がかったネコっ毛。
触れると気持ちいいんだよね。
触りたいけど…起こしちゃ悪いし我慢我慢。
ゆっくりと哲平の隣に腰を掛け、哲平を見つめる。
哲平の気持ち良さそうな顔見てると、私まで顔が緩む。
「あー。ほんと、あったかくて気持ちいー」
私は呟き、座ったまま背伸びする。
「ん………あれ、みちる?いたの」
哲平が目を覚まし、手で目を擦る。
「あ、ごめん、起こしちゃったね?」
「ううん」
哲平は伸びをしながら、ふわぁ~っとあくびをする。