砂糖のような甘い恋をして

「あの、裕馬君。これ・・・。」

「ん?」

美姫ちゃんは鞄から冷えピタとテープを取り出し、丁寧に俺の頬に貼ってくれる。

「冷たっ。」

「ひゃっ!!ご、ご、ごめんなさい!!」

「あ、いや。俺こそごめん。」

「あの、もう少し我慢してくださいね?」

そう言うとまたきれいに貼ってくれる。

それにしても・・・。

いい匂いだな。

やわらかいせっけんの香り。
< 13 / 38 >

この作品をシェア

pagetop