私を変えた人・・・
「惺來、惺來。」
と、小声で隼人が話しかけてきた・・・。
もぅ!こっちは、黙って空気になってたいのに!!
「何?」
「お前、人が苦労して皆を起こしてたっていうのに・・・、1人で逃げやがって!」
「別に、逃げたわけじゃない。」
「じゃあ、何してたんだよ!?」
「・・・考え事」
などと、小声でヒソヒソ話していると・・・
「そこ!何ヒソヒソと内緒話している!」
先生に見つかってしまった・・・
「すみません。以後気をつけます!」
隼人が即座に謝罪する。
「惺來。お前も早く言えよ。」
と、小声で忠告してくる。・・・が、
何でわざわざ謝らなきゃいけないわけ?
「お前、意地張ってねぇーで早く言えよ!」
「・・・。」
「・・・、宝城院前へ来い。」
ムスっとした顔をして、前へ出る。
カツカツ×4
何やら黒板に字を書き始めた。