私を変えた人・・・




しばらく沈黙が続いた。







「今日、夕食食べてく?」



「え?でも、悪いし・・・」



「私しか食べないから。それに、もう5時だし、学院まで送って行っても6時30分ぐらいになっちゃうし。てか、隼人って家から通ってるんだったよね?」



「あぁ。」



「そっか・・・、学院からどれくらい?」



「んと~、車で20分くらいかな?」



「そう、迎えは?」



「今日と明日は来ない。」



「なるほど・・・。じゃあ、今頃心配してるんじゃない?」



「それはない!」



即答。何か事情がありそうな感じだった。







「そっか。でも、時間かかるな~。ヘリ飛ばせば速いけど。」



「いやいやいや!それこそ悪い!!食べていきます、お言葉に甘えて!!」



とても焦っている隼人を見て、微かに笑った。



「夕食は6時。それまで、好きにしてていいわよ。」



そう言うと惺來は近くにあった呼び鈴を鳴らした。



すると、1人のメイドが入ってきた。
< 43 / 77 >

この作品をシェア

pagetop