私を変えた人・・・
しばらく沈黙が続いた。
「今日、夕食食べてく?」
「え?でも、悪いし・・・」
「私しか食べないから。それに、もう5時だし、学院まで送って行っても6時30分ぐらいになっちゃうし。てか、隼人って家から通ってるんだったよね?」
「あぁ。」
「そっか・・・、学院からどれくらい?」
「んと~、車で20分くらいかな?」
「そう、迎えは?」
「今日と明日は来ない。」
「なるほど・・・。じゃあ、今頃心配してるんじゃない?」
「それはない!」
即答。何か事情がありそうな感じだった。
「そっか。でも、時間かかるな~。ヘリ飛ばせば速いけど。」
「いやいやいや!それこそ悪い!!食べていきます、お言葉に甘えて!!」
とても焦っている隼人を見て、微かに笑った。
「夕食は6時。それまで、好きにしてていいわよ。」
そう言うと惺來は近くにあった呼び鈴を鳴らした。
すると、1人のメイドが入ってきた。