きらきら

春樹の背中が小さくなって俯く。

「おい、みつき」

振り向くと金髪頭、
東健吾(アヅマ ケンゴ)。

短髪だからか顔のせいか
なぜか金髪が似合う
憎たらしい幼なじみ。

「なんだよ健吾かよ」

「なんだよ言うな」

「健吾が、悪いんだからね」

憎まれ口を叩くも、
声が細くなる。

「…春樹と出会わせたから?」

「……」

そうだよ。

健吾が居なかったら
春樹にも出会わなかったのに。

でもこんなの八つ当たりだ。
最低。

「帰るぞ」

そう言って頭をぽんぽんとする。

これはいつからか
健吾の癖になっていたけど…
久しぶりだった。

< 7 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop