甘い声に恋しました。
「…天ちゃん、冗談はいけやせんぜ。」
あんなに人気な声優さんだよ?
それにここは田舎。
こんな所に来るはずがない。
「ねえ、茅優ちゃん。俺が茅優ちゃんに嘘ついた事なんてあった?」
ない。天くんは優しい。私にはいつも正直に言ってくれる。
じゃあ本当なんだ。
「ごめん天くん!秋元 茅優は頭痛で早退です☆って言っといて!」
「え、ちょっと!」
最後、天くんが何て言ったか何て覚えてない。
だって私がずっと憧れてた人が、今私の近くにいるんだ。
これが、じっとなんてしてられますか?