【超短】プレイボーイの甘いトラップ【完】
*ドキドキすること
「菅野さん」

「え? 西島君?」

西島君が私に声をかけてきた。

西島君とは同じ学年で、一緒の弓道部。


でも、女の子大好きな人。

ホントは『女好き』って言うべきなんだろうけど、西島君本人に言わせると『女の子大好き』が正しいみたい。


私からしたら、同じだと思うんだけど。


「今日は弓道場じゃなくて、視聴覚室で集会だって」

「え、そうなの?」

「うん。さっき、部長が菅野さんを探してたんだけど、オレが伝えとくって言ったから」

「そっか。ありがとう! 視聴覚室だね!」

「うん。じゃあ、部活のときに」

西島君は笑顔で言って、去った。


あんまり西島君と話したことがなくて、緊張した……。
< 1 / 9 >

この作品をシェア

pagetop