この場所で。
昨日のあの子。
行為が終わると、
「また会えるといいね」
なんて言いながら、中庭に面した窓から出ていった。
ぼんやりと遠くなっていく足音を聞きながら、
それでも冷静に、
明日はどんな顔してみんなと会えばいいのか、
考えていた。
あのあと、家に帰ってすぐにナカに残る液体を洗い流したけど、
まだ残っているような気がして怖い。
私は不安でたまらなくなり、
2時間目の授業が終わると、すぐに帰る準備をした。
今の時間なら、親もいないから、
一人になれる……。