この場所で。
「……お前、無用心すぎ。
どうせ確認もしないで鍵あけたんだろ」
玄関には、雅人とその後ろにはエリと夏奈子が立っていた。
それと……
「こんにちは」
さらに私に追い討ちをかける。
「…………ッ」
「コイツも、お前の具合悪そうなの見て心配したんだと」
「見た目派手で怖そーだけど、話してみるとすごい優しくて」
夏奈子が、いつの間に仲良くなったのか知らないけど、
そいつに腕を絡ませながら言った。
「そう……なんだ………」
声が喉から出てこない。
なに……
なんで?
こいつはなにをしたいわけ?
私……昨日までこいつとの接点なんて、なかったよね……。
"飯島直樹"………。