この場所で。
「あれ、莉緒さんどうしたんですか?」
「約束してたDVD持ってきたのにー」
浩司くんと、後輩のミキちゃんの声が聞こえた。
「………ふっ、んんッ……」
私は、もう助けを求めることよりも
絶対に見つからないように、声を殺すのに必死だった。
「…………はぁッ……
きもちーねっ……」
入ったまま私を抱きしめ、
「莉緒……」
私の名前を呼んだ。
そして、
「……ねぇ、…………ッ、
いい……?」
何がともわからない、
私のナカで。